「健康」「未病」「病気」 of 【未病の智慧】 - 病気になる前に治しておく、養生の智慧


未病の智慧 (C)未病の智慧

「未病」の概念

普段の我々の身体の状態を考えてみますと、以下のように「健康」「未病(半健康・半病気)」「病気」という三つの状態に分けることができると思います。

健康
心身ともに快活に過ごせている状態。検査の数値も安全圏にあり、食欲、睡眠なども十分なとき。
未病
心と身体のどちらか、あるいはその両方がすっきりせず、日々の生活が億劫な状態。検査で異常が見つかることもあるが、異常が見つからないことも多く、病院での処置がない状態。半健康・半病気といった中間にある。
病気
心と身体のどちらか、あるいはその両方が既に病気として診断されてしまうほどに病んでしまっている状態。

 この三つの状態を図にしてみますと、以下のようになります。



上図からも分かりますように、心身ともに常に絶好調という「健康」な状態は意外と少なく、朝の寝起きが悪い、昼間眠くなってしまう、肩こりがひどいといった半健康・半病気の「未病」の状態のことが多いものです。このような未病の段階は、病院での検査に出ないことも多いため、処置がないことも少なくありません。そこで、多くの方が病気ではないけど不調であるという未病の状態に悩んでいるといってもいいかもしれません。

 以上のことから、「未病」という考え方を生活に取り入れ、必要とあれば未病の段階で治しておく医療や代替医療、補助といったものを利用することが望まれます。